パワーラックの比較ガイドとして、おすすめのホームジム&業務用ラックの選定ポイントを解説いたします。

ジムを作る上で欠かせないのがパワーラックですが、市場では数え切れないほどの種類のパワーラックが販売されています。

製品仕様にある項目もメーカごとにばらばらで、何を基準に判断したら良いか分からず、価格で決めて大失敗したというケースも多数耳にします。

よく吟味して自身に最適のパワーラックを選べるよう、パワーラック比較の選定ポイントをまとめましたので、導入を検討されている方はぜひ本記事をご参考ください。

目次
– パワーラック比較1 「パワーラックの種類」
 – パワーラック
 – ハーフラック
 – スクワットスタンド(スクワットラック)
 – マルチファンクショナルラック
 – コンボラック
 – スミスマシン
– パワーラック比較2「寸法」
– パワーラック比較3「耐荷重」
– パワーラック比較4「支柱のサイズと厚み」
– パワーラック比較5「セーフティシステムの種類」
 – セーフティスポッターアーム
 – セーフティスポッターストラップ
 – 貫通式セーフティバー
– パワーラック比較6「アタッチメントによる拡張性」
– パワーラック比較7「ホールの間隔とナンバリング」
– パワーラック比較8「組み立ての有無」
– パワーラック比較9「デザインのカスタマイズ性」
– パワーラック比較10「保証と返品ポリシー」
– おすすめのパワーラック
– 終わりに

パワーラック比較1 「パワーラックの種類」

一口にパワーラックと言っても様々なタイプがあり、物によって用途が異なります。

それぞれの用途にあったラックを選択できるよう、まずはパワーラックの種類と特徴を見ていきましょう。

パワーラック

パワーラック比較 おすすめ2
4本足のパワーラック

パワーラックは4本足の支柱、セーフティスポッター、チンニングバー(懸垂用のバー)、Jカップ(バーベルを置くフック)で構成される最もベーシックなラックです。形が檻のように囲まれていることからケージ(Cage)とも呼ばれます。

パワーラック 比較 おすすめ3
6本足のパワーラック

パワーラックには上のような6本足構成の形もあり、安定性がさらに向上します。また、一般的に後方にはプレートストレージが搭載されるため、省スペースの観点でもメリットがあります。

パワーラックはトレーニングゾーンが支柱で囲まれていることから、万が一バーベルを落としてしまってもバーベルがラックから落ちることがありません。スクワットやベンチプレスといった種目で高重量を扱う際には「安全性の確保」が最も重要なポイントとなりますので、フリーウェイトでBIG3の種目を頻繁にこなす場合はパワーラックが最も適したラックと言えます。

ハーフラック

パワーラック 比較 おすすめ4
ハーフラック

ハーフラックは2本の支柱(前方)とベースフレームを基本構造として、セーフティバー、チンニングバー、Jカップで構成されるラックです。パワーラックと異なりラックの外側(2本の支柱の前)でトレーニングを行います。

パワーラックのように支柱で囲まれていないため、バーベルをセーフティバーに落とした場合にセーフティから外れて床に落ちてしまう危険性があります。また、懸垂時の安定性もパワーラックには劣ります。

パワーラック 比較 おすすめ5
Panattaのハーフラック

一方で支柱の手前にスペースがあるため、リフティング種目を行う方にとっては非常に便利です。またパワーラックと比べて省スペースで、価格が安くなる傾向にあるのも大きなメリットです。

パワーラック同様に後方の支柱にはプレートストレージがあるため、別途プレートツリーなどを購入する必要がありません。

業務用のハーフラックは200kg-300kgといった高重量でも扱えるよう設計されているので、耐荷重の観点でも多くの方のニーズを満たすことができるでしょう。

スクワットスタンド(スクワットラック)

スクワットスタンド 比較 おすすめ6
スクワットスタンド

スクワットスタンド(スクワットラック)は2本の支柱とベースフレーム、セーフティバー、Jカップで構成されるラックです。スクワットスタンドという名前でありながら、ベンチプレスや懸垂(チンニングバーが必要)といったあらゆる種目を行うことができます。

パワーラックやハーフラックと比較すると簡易的な構造で軽量であるため、高重量を扱うトレーニングを行う際は注意が必要です。

スクワットスタンド 比較 おすすめ7
Bridge BUILTのスクワットスタンド

一方で非常にコンパクトなサイズですので、狭い部屋、天井の低い部屋では重宝します。また組み立ても簡単で、一人で組み上げることができます。価格もリーズナブルであるため、パーソナルジムやホームジムでの導入が多い製品です。

また通常はプレートストレージがないため、別途ストレージを用意する必要があります。プレートホーンをつけることもできますが、トレーニングの可動域に支障が出ないよう工夫する必要があります。

マルチファンクショナルラック

マルチファンクショナルラック 比較 おすすめ8
マルチファンクショナルラック(https://primefitnessusa.com/より引用)

マルチファンクショナルラックは通常のパワーラックにケーブルシステムを統合したラックです。上のようにラットプルやロウイングシステムと統合したパターンもあれば、下のようにアジャスタブルプーリーを統合するものもあります。

マルチファンクショナルラック おすすめ
Panattaのマルチファンクショナルラック

マルチファンクショナルラックは1台で様々な種目を行うことができるので、スペースの狭いパーソナルジムなどでは非常に便利です。

裏を返すと複数ある機能を一人で占有してしまうため、スペースの広い大型ジムなどではコストパフォーマンスが悪くあまり採用されません。

コンボラック

コンボラック おすすめ1
コンボラック(スクワット時)
コンボラック おすすめ2
コンボラック(ベンチプレス時)

コンボラックはスクワットラックとベンチプレス台が一体となったラックです。通常パワーラックとは別カテゴリーとして扱われ、主にパワーリフティング競技者に利用されるラックとなります。

パワーリフティングジムやパワーリフティング競技者のホームジムにはマストとなりますが、パワーラックと異なりアタッチメントなどはありませんので、1台で多種目のトレーニングを行いたい方には不向きです。

価格帯も通常のパワーラックと比較すると高めとなります。

スミスマシン

スミスマシン 比較 おすすめ9
スミスマシン

スミスマシンは、軌道が決められたレールに沿ってバーベルを上下させるトレーニングマシンです。

こちらも一般的にはパワーラックの分類からは外れますが、実際にジムでは初心者向けにフリーウェイト種目を安全に行えるラックとしても利用されます。

ジムに一台しかパワーラックを入れられないという場合は選択肢から外れますが、スミスマシンが一体となったパワーラックも存在し、それらはマルチファンクショナルラック同様にホームジムやパーソナルジムでは重宝します。

パワーラック比較2「寸法」

パワーラックの比較ポイントその2 は「寸法」です。

どれだけ品質が高く、機能性の高いパワーラックであっても、利用スペースにおいて適切なサイズのラックでなければその良さが消えてしまいます。パワーラックの選定前に必ず利用スペースの寸法を測りましょう。

特に注意しなければならないのが「高さ」です。大型施設などではあまり気にする必要はありませんが、パーソナルジムやホームジムでは高さによる制約があります。

パワーラック 比較 おすすめ 寸法
パワーラックの寸法

マンションやアパートですと天井の高さは240cm-250cmが平均ですが、海外の業務用パワーラックは244cm前後の物が多く、ギリギリ入るか、あるいは入ったとしてもプルアップ動作においては十分な可動域をとることができません。プルアップでも十分の可動域をとるのであれば、ラックの高さ+40cmほどあると安心です。

これが理由で国内のホームジムでは200cm以下のスクワットスタンドにチンニングバーやディップスバーなどをオプションで付けるケースが多くなります。

パワーラック 比較 おすすめ スクワットスタンド
ホームジムに最適のスクワットスタンド

「幅」については、バーベルの長さ(通常220cm)+100cm(各サイド50cm)ほど余裕があるのが望ましいです。特に商用ジムで利用する場合はプレートの付け替え時に、隣の利用者と接触する危険性があるので、最低でも300cm-320cmほど見積もっておきましょう。ラック自体は122cm-127cm程度の幅のものが多いので、短いバーベルを使用すればより狭いスペースでも余裕を持ってトレーニングできます。

「奥行き」についても、ハーフラックやスクワットスタンドの場合はラックの外でトレーニングを行いますので、ラックの奥行き+100cmは確保しましょう。パワーラックの場合は基本的にケージの中でのトレーニングとなりますが、プルアップやその他アタッチメントを使ったトレーニングを行う場合はその分の奥行きを予め見積もっておきましょう。

パワーラック比較3「耐荷重」

パワーラックの比較ポイントその3 は「耐荷重」です。

まずはこちらの動画をご覧ください。

高重量のバーベルをスクワットラックにドロップした結果、ラックが転倒しています。一歩間違えれば大事故です。

フリーウェイトのトレーニングは常に危険と隣り合わせであるため、やはりラックの選定には安全性が最重要項目であり、そこにこの耐荷重が関わってきます。

耐荷重は、文字通り「その物体がどれほどの重みに耐えられるか」を意味していて、例えば耐荷重100kgのセーフティバーというのは、100kgのバーベルを載せておいても耐えられる(破断しない)ということを意味します。

ただし上の動画の通り、実際のトレーニングおいてはバーベルの静止時ではなく、落下時の衝撃にどれだけ耐えられるかが重要となります。各メーカーの製品仕様にて耐荷重の記載がある場合、特に注意書きなどなければ、それは静止時に耐えられる重量を表していることがほとんどですので注意してください。

例えばフィットネスマシン最大手のLife Fitness社が販売しているHammer Strengthのハーフラックの製品仕様を見てみましょう。

パワーラック 比較 おすすめ10
Hammer Strengthのハーフラック(https://www.lifefitness.jp/より引用)
パワーラック 比較 おすすめ11
ハーフラックの製品仕様

製品仕様にはMax User WeightMax Training Weightの項目があり、つまり最大159kgの体重の人間が利用でき、トレーニングで使える重量は306kgが最大となります。このように実際に使用に基づいたデータがあるということは、製造時に十分なテストがされていることの証明でもあります。

こちらの動画はEleikoのハーフラックでのドロップテストの様子ですが、305kgのバーベルでも十分耐えうるラックであることがわかります。

一方で、こういった具体的な数値は表記せずにFor commercial use(業務用)といった形で省略するメーカーも多数存在します。特にこちらの記事にあるような有名メーカーでは、各社あるいは各国の団体が定める厳しい安全基準を元にテストされているため、基本的には心配無用です。

ただ、オリンピックセンターなどの高強度でのトレーニングが行われる施設に導入する際は、各メーカーに推奨のパワーラックをお問い合わせいただいた方が安心です。

またノーブランド製品、低価格帯の製品については実際にテストされていないにも関わらず「業務用」という言葉を使っているケースがあるため注意が必要です。検討される際には製品仕様をよくお読みいただき、不明な点があれば必ずメーカーに問い合わせることをおすすめします。

パワーラック比較4「支柱のサイズと厚み」

パワーラックの比較ポイントその4 は「支柱のサイズと厚み」です。

こちらのROGUE Fitnessのパワーラックの製品仕様を見てみましょう。

パワーラック 比較 おすすめ12
ROGUE Fitnessのパワーラック(https://www.roguefitness.com/より引用)
パワーラック 比較 おすすめ13
支柱のサイズと厚み

製品仕様には「3×3 11 Gauge Steel」とあります。3×3というのは3インチx3インチの意味で、この場合は約7.6cm四方の支柱ということになります。

Gauge(ゲージ)というのは支柱の厚みを表していて、11ゲージは2.3mmとなります。ゲージは数字が小さくなるほど厚くなるので、例えば以下のアーセナルストレングスのパワーラックですと7ゲージで、3.66mmとかなり分厚くなります。

パワーラック 比較 おすすめ14
アーセナルストレングスの7ゲージパワーラック

3×3 11ゲージというのは一般的な業務用パワーラックの規格ですので、商業ジムでも安心してご利用いただけます。もちろんホームジムでも高重量を扱う場合は業務用規格のパワーラックをおすすめします。

もしオリンピックセンターなどで高強度のトレーニングが行われる場合は、7ゲージのパワーラックも検討すべきです。一方で厚みが増せば当然重量が増えますので(上のラックは408kg)、2階以上でホームジムを作る際は7ゲージのラックは避けた方がいいでしょう。

「高重量は扱わないから家庭用パワーラックでいいよ」という方も、商品を選ぶ際はこの支柱のサイズと厚みを確認するようにしましょう。特にノーブランド、低価格帯の商品は製品仕様に明記しないケースが多いので注意が必要です。

パワーラック比較5「セーフティシステムの種類」

パワーラックの比較ポイントその5は「セーフティシステムの種類」です。

トレーニングにおいて自分の限界まで挑戦するには、このセーフティシステムによる安全性の確保が必須となります。いくつか種類がありますので、それぞれの特徴をご紹介します。

セーフティスポッターアーム

スポッターアーム おすすめ15
①スクワットラック、ハーフラック用のスポッターアーム
スポッターアーム おすすめ16
②パワーラック用のスポッターアーム

セーフティスポッターアームは最も一般的なセーフティシステムで、ベンチプレスでもスクワットでも安心して利用することが可能です。

スクワットラックやハーフラックでは1本の支柱に①のようなスポッターアームを固定し、パワーラックの場合は2本の支柱に②のようなスポッターアームを固定します。

高さ調節は通常スポッターアームを外して付け替えますが、メーカーによってはスライド式の製品もあります。

支柱の上面には樹脂カバーが付いていることが多く、これにより万が一バーベルを落としてしまってもシャフトの損傷を軽減することができます。

スポッターアーム おすすめ17
スポッターアームの樹脂カバー

唯一の懸念点としては、価格が他のセーフティシステムよりも若干高くなるくらいですので、万全の設備でトレーニングを行うのであればこちらのタイプをおすすめします。

セーフティスポッターストラップ

セーフティスポッターストラップ おすすめ18
セーフティスポッターストラップ

セーフティスポッターストラップはその名の通りストラップ式のセーフティシステムです。下の動画の通り潰れてしまった場合でもストラップがバーベルをキャッチしてくれます。

最大の利点は、やはりバーベル損傷を防げる点になります。ストラップが衝撃を吸収してくれるため、スポッターアームと比較してもバーベルへのダメージが軽減されます。

またこのタイプは高さ調節も片手で行えるので、その点もスポッターアームと比較して優れている点になります。

上の動画のようにドロップしなければ音はほとんどしませんので、静音性の観点でもストラップはメリットがあります。

デメリットはベンチプレス時の使用感に難があることです。ベンチプレスでは潰れた際に、胸、首元、顔を守る必要があるため、ストラップの上半身側は高めに設定する必要があります。そうするとバーベルを下ろす際にシャフトが胸までつかず、可動域が狭くなります。

スクワットメインでパワーラックを使用される場合には、こちらのストラップがおすすめとなりますが、ベンチプレスも含めて1つのパワーラックで行う場合は、スポッターアームを選ぶ方が無難でしょう。

貫通式セーフティバー

貫通式セーフティバー 19
貫通式セーフティバー(https://www.roguefitness.com/より引用)

貫通式セーフティバーは筒型のセーフティにピンを通す形のセーフティです。英語ではPin Pipe Safetyなどと呼ばれます。

スポッターアームと同様にスクワット、ベンチプレスのいずれにおいても安心して利用が可能です。

一方で高さ調整においてはやや難があります。長いピンを都度抜いて、正しい高さの穴に差し込む作業が発生するため、上の2つと比べると不便です。複数人で利用する環境ではもちろんのこと、ホームジム利用であってもスクワット、ベンチプレスと複数種目を行う場合は、高さ調整のたびにストレスを感じることになります。

またスポッターアームと異なり樹脂カバー等はないため、バーベルが直で金属と接触することになります。

通常、貫通式セーフティバーは付属品となるため、一度試してみて、用途に合わなければスポッターアーム等にアップグレードすることをおすすめします。

パワーラック比較6「アタッチメントによる拡張性」

パワーラックの比較ポイントその6は「アタッチメントによる拡張性」です。

パワーラックには各メーカーごとに様々なアタッチメントが用意されています。

ホームジムのように利用者が一人の場合は、アタッチメントをつけることで1台のパワーラックで複数の種目を行うことができるため、ラックを選ぶ際はこのアタッチメントの豊富さもポイントとなります。

上の様なアタッチメントは一般的ですが、例えばROGUE Fitnessではジャマーアームやケーブルプーリーシステムもラックアタッチメントとして提供されています。

パワーラック 比較 おすすめ20
ジャマーアーム(https://www.roguefitness.com/より引用)
パワーラック 比較 おすすめ21
ケーブルプーリーシステム(https://www.roguefitness.com/より引用)

一方で商業ジムなどでは基本的にパワーラックの用途はBIG3となりますので、ディップスやランドマインなどの種目はパワーラックと切り分けてできた方が利便性は高まるでしょう。

プレートホーンやバーベルホルダーといったストレージについても、デフォルトで付属しているのか、オプションで付属できるのかなど確認が必要です。無い場合は別途プレートツリーやバーベルラックを用意することも検討しましょう。

パワーラック比較7「ホールの間隔とナンバリング」

パワーラックの比較ポイントその7は「ホールの間隔とナンバリング」です。

パワーラックの支柱にはアタッチメントを装着するためのホールが開けられています。

パワーラック 比較 おすすめ22
支柱のホール

一般的なパワーラックではホールの間隔(ホールの中央から中央まで)が約50mmとなっていて、ユーザーは自身に合った高さでJカップやセーフティバーの高さを調節できます。50mm程度の間隔であればトレーニングにおいて不都合が出ることはないでしょう。

一方でこちらのように、支柱のある部分においてホールの間隔を狭くしているメーカーもあります。

パワーラック 比較 おすすめ23
Kabuki Strengthのパワーラック

これはWestside hole spacingと呼ばれ、Westside Barbellというジムのコーチによって生み出された機構です。ホールの間隔が通常と異なり25mmと狭くなっているため、Jカップやセーフティバーの高さをより細かく設定することが可能です。

またアーセナルストレングスのパワーラックのようにパワースライドという機構を備えたホールなしの支柱も存在します。

各メーカーを比較する際はこのホールの間隔もチェックするようにしましょう。あまりにもホールの間隔が広い場合は自分に合った高さでトレーニングができない可能性もでてくるので注意が必要です。

また、近年多くのメーカーにおいてラックの支柱にはナンバリングがされています。

パワーラック 比較 おすすめ24
支柱のナンバリング

ナンバリングがあることにより、Jカップやセーフティバーの高さ調整が非常に簡単になりますので、オプションとしてある場合はつけるようにしましょう。ナンバリングがない場合は、支柱に数字のシールを貼るなどすると便利です。

パワーラック比較8「組み立ての有無」

パワーラックの比較ポイントその8は「組み立ての有無」です。

パワーラックは組み上がった状態で納品されるケースと、解体された状態でパーツで納品されるケースがあります。業務用の中でも特に大型のパワーラックについては基本的に組み上がった状態で納品されます。

パワーラック 比較 おすすめ25
溶接式、組み上がった状態で納品
パワーラック 比較 おすすめ26
各パーツに分かれての納品

前者は組み立てが不要であるため、納品後にすぐに使用することができますが、組み上がっている状態のパワーラックは宅配便では送れないため、トラックをチャーターすることになります。そのため遠方の場合は配送料が高くなります。また搬入も複数人を要し、特に2F以上でエレベーターがない場合は一部解体作業が発生します。

後者は組み立てが必要であるため、納品後は組み立ての作業が入ります。物によりますが、2人がかりで1-2時間はかかるためそれなりに大変です。一方でパーツに分かれての配送となるため送料は安くなり、搬入も簡単です。

ホームジムやパーソナルジムの様な比較的狭いスペースに導入する場合は、後者のパーツ納品のラックをおすすめします。特にスクワットスタンドは1人でも比較的簡単に組み上げることができますし、引越しの際などにも簡単に解体できるので便利です。

パワーラック比較9「デザインのカスタマイズ性」

パワーラックの比較ポイントその9は「デザインのカスタマイズ性」です。

パワーラックを含むトレーニング器具の設計においては、機能性が追求されるのは今や当たり前となっており、近年はデザインのカスタマイズ性で差別化を図るメーカーが増えてきています。

パワーラック 比較 おすすめ27
アーセナルストレングスのパワラック(https://www.thedragonslairgym.com/より引用)

上の画像はFlex Lewis氏がオーナーを務める「The Dragon’s Lair Gym」にあるパワーラックで、アーセナルストレングスが提供しています。支柱のカラー変更のみならず、支柱のコーティングやフレームに入れるテキストまでカスタマイズされています。

アーセナルストレングスの場合は単体のパワーラックのカスタマイズも無料で提供していますが、一般的なベンダーはMOQ(最低発注数量)を定めていて、かつカスタマイズ費用は有料となります。

またホームジム向けのラックについても最近はカラーオプションが選べるメーカーが出てきており、例えばBridge BUILT(ブリッジビルト)では約20種類ものカラーバリエーションがあります。

パワーラック 比較 おすすめ28
ブリッジビルトのスクワットラック
パワーラック 比較 おすすめ29
ブリッジビルトのJカップ

他とは一風変わったジムを作りたいという方は、こういったカスタムデザインのできるメーカーを選ぶのもの一つの手でしょう。

一方でカスタムデザインは基本的に受注生産となるので、納品まで時間がかかるケースが多いです。開業までのスケジュールも見ながら、必要な場合はメーカーに早めに相談しましょう。

パワーラック比較10「保証と返品ポリシー」

パワーラックの比較ポイントその10は「保証と返品ポリシー」です。

パワーラックに限りませんが、トレーニング器具においても保証内容や返品・返金・交換に関するポリシーが各メーカーごとに定められています。

パワーラック 比較 おすすめ30

業務用のパワーラックについて、フレームの欠陥は生涯保証(Lifetime Warranty)となっていることが多いです。フレームの塗装・コーティングに関する欠陥は90日など期間が決められていることが多いので確認しましょう。

ボルト、ナット、ワッシャーといったパーツについても、一定期間において無償で交換対応してもらえるケースが多いです。ただし交換作業においてメンテナンス員を派遣してもらう場合は、オペレーション費用が別途かかるケースがあります。特に大型ジムなどで複数マシン、ラックを導入する場合は必ず発注前にメーカーに確認しましょう(逆にいうとオペレーション費用が無料である場合はその料金は商品代金に上乗せされています)。

家庭用のパワーラックについては安価で購入できる分、保証対象や保証期間が非常に限定的です。

繰り返しになりますが、パワーラックにおける事故は大怪我につながる可能性があるため、ホームジムであっても家庭用ラックはおすすめしません。特に長期的な利用を考えている場合は、多少コストがかさんでも、有名メーカーの業務用ラックから選ぶことをおすすめします。

おすすめのパワーラック

最後に、ここまでご紹介したパワーラックの中からおすすめの製品を以下にまとめました。詳細については各サイトの商品ページをご確認ください。

Bridge BUILT – PHOENIX スクワットラック 6′
ブリッジビルトが提供する米国ホームジムで大人気の折り畳み式スクワットラック。業務用規格でありながらリーズナブルな価格でカラーオプションも多数。

American Barbell – パワーラック
ベニスゴールドジムで採用されるアメリカンバーベルの業務用パワーラック。コストパフォーマンスに優れ、小規模-中規模ジムに最適。高さ、奥行きのサイズ調整も対応可能。

ROGUE Fitness – RM-6 MONSTER RACK 2.0
ローグフィットネスが提供する業務用のパワーラック。アタッチメントが非常に豊富で、カラーやサイズのカスタマイズも可能。価格もリーズナブル。

Arsenal Strength – ALPHA7 パワーラック(パワースライド付き)
The Dragon’s Lair Gymで採用されるアーセナルストレングスの最高峰パワーラック。5×3、7ゲージの頑丈なフレームにパワースライド機構を搭載。大型のハードコアジムに最適。

Prime Fitness – HLP Plate Loaded Rack
プライムフィットネスが提供する業務用のマルチファンクショナルラック。デュアルアジャスタブルプーリーを搭載し、ラットプルやシーテッドロウも可能。

終わりに

今回パワーラックの比較方法についてご紹介しました。

これからジムを開業されるという方は本記事のポイントを踏まえながら、ご自身にあったパワーラックをお選びいただければと思います。

また、トレーニングマシンの選定にお困りの方はこちらの記事もおすすめです。
トレーニングマシンの種類と使い方 – ジム向け業務用マシンを全解説

最後までお読みいただき誠にありがとうございました。

この記事を書いた人

Strength Asia

Strength Asia公式からのお知らせ。

他の記事を読む